テープ図の書き方解説

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テープ図って何??

子供の学校のノートを見ると2年生の夏休み以降くらいからテープ図を見かけますね。2年生でテープ図・3年生で線分図に移行していくのが一般的みたいです。

 

こんなのがテープ図です。

テープ図

 

つまりテープ上で分量を表しているのですね。ちなみに線分図はこの図を線のみにしたもの。

 

テープ図には数字を中に書くとか外に書くとかで種類分けしているものも見かけますが、個人的にはそこは本質ではないと思うのでどうでもいいのでは?と思っています。

 

何のためにテープ図を書くかというと、分量を可視化するため。

テープ図自体を書くことが目的ではありませんのであまり細かいことは気にしないで、子供が書いたテープ図を見ることで子供が文章をきちんとテープ図に書き変えられているか・数を抽象化してテープ図に直せているかを見たほうがいいと思います。

 

1年生のうちから練習をさせても早くない!

このテープ図、子供にとっては意外と難しい。

なぜかと言うと「問題の中の要素をテープ上に置き換える」という「物事を抽象化する作業」が必要だからです。

ただ書き方を教えても子供にとっては書くのが難しくて、やっぱり練習が必要です。

 

 

もしのちのち難易度の高い問題集などに取り組む予定があるなら、テープ図は一年生から練習させても早くはないし、むしろ早くから書く習慣を付けておいたほうがいいです。

 

平成20年の学習指導要領で、「計算の仕方や意味を、言葉、式、数、図を用いて考え説明する活動」が極めて重要な位置付けとして提示されています。

これは数をイメージ化して捉えるということそのものだと思いますが、子供の教科書やノートを見ると、先生が足し算・引き算も図を用いて理解させようとしてくれていることが分かります。

これはすごくありがたいことなのですが、一点もったいないと思うことがあって、(うちの小学校だけかもしれませんが)1年生の足し算引き算の文章題になると、突然図が登場しなくなることです。

 

そこで図なりテープ図なりを書かせれば子供が文章をどう理解しているのかも分かるのに、それをさせないので、もし足し算の単元なら「ここは出てきている数を足せばいいだろう」とそういう理解で式を書いている子も多いようです。

それでいて突然2年生でテープ図が登場。そのブランクがちょっと勿体ないので、ぜひ1年生から出来る子は文章題でテープ図を書く練習をしたらいいと思います。

 

でもこのテープ図は和差算でも使えますし、足し算引き算の難しい文章題では問題を整理するのにも使えるので絶対マスターしておきたい箇所です。

 

具体的なテープ図の書き方(1年生・足し算編)

 

①はるこさんは鉛筆を9本、ゆうじくんは5本持っていました。二人が持っている鉛筆をあわせると何本になりますか?

122

 

 

②えんぴつを、はるこさんに5本、ゆうじくんに6本あげると4本残りました。鉛筆ははじめ何本ありましたか?

222

 

 

③はるこさんは鉛筆を10本、ゆうじくんははるこさんより2本多く持っています。ゆうじくんは鉛筆を何本持っていますか?

22

簡単そうですが、子供にテープ図にさせてみると案外アレ?ってなると思います。でも結局はテープ図じゃなくても何でも分量をイメージできればいいんでしょうけどね。

1年生の普段の文章題からテープ図を書くようにすると、文章題を解く力がグンとアップしますのでぜひ実践してみてください。

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